大好きな趣味で開業する!ネット古本屋開業マニュアル
大好きな事で開業や副業をしたい」方には、自分が好きな趣味の分野で、お店が開けるネット古本屋をおすすめします。ワクワクな副業・週末起業ライフ実現の方法を連載!
■■古本バイト道■■ 第11回 濱野奈美子
10月1日から6日まで、早稲田青空古本祭でした。今回は番外編として、
古本祭の話を書きたいと思います。メルマガの編集長も「店番日記」に
書いていたし。そんなわけで、今回は番外編。現在の話です。
お客さんとしては、即売展の初日ってなんとなく行きにくいんですよね。
ちょっと私なんかおよびじゃないって気がしてしまうので。だからなんと
なく、いつも後半のほうになってしまって、時には最終日なんてことも
珍しくなくて、本屋さんに「ダメだよ、もっと早く来なきゃ」とか言われて
しまいます。
穴八幡には4日の月曜日に行きました。あいにくの雨で、平台にはみんな
ブルーシートが掛けられてしまっていて、ちょっと寂しい感じです。こそこそ
と「私、客ですから」みたいな顔で棚を見ていたのに、やっぱり見つかって
しまいました。「今日は誰のバイト?」とか言われちゃうし。私だって本買うん
ですってば。お財布には4000円しか入ってませんけど、これで全財産ですけど、
なにか?
一通り棚を見終わって、さすがに全財産は使えないので2枚だけ帳場で出して、
おつりをもらいましたが、まだその後に控えている仕事の打ち合わせの時間
には早い。所在ない感じで帳場のところにいると、「バイトしてけば?」の声。
いや、働くのはやぶさかじゃないですけどね。どうせ暇だしと、思ってたら、
「これ、持ってけば?」とココナッツサブレを差し出されました。ココナッツ
サブレ1袋で買収される女…なかなか切ないものがあります。
結局、お客さんが立て込んでしまったときだけちょっと働きました。
「ありがとうございました」とお客さんを見送ると、後ろから「割引券ちゃんと
渡した?」とつっこみが。ふっふ〜ん。「ちゃんと渡しましたよ」と勝ち誇った
顔で答えましたけどね。
ちなみに、そのココナッツサブレは2日間私を生きながらえさせてくれました。
尊いなぁ、労働。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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■■古本バイト道■■ 第10回 濱野奈美子
10年におよぶ古本バイト生活で、一度だけ、たった一度
だけ、大変な失敗をしています。懺悔の意味も込めて今回
はその話です。時効だといいのですが…
そう信じて書きます。関係者の方、目をつぶってくれると
嬉しいんですけど。 あ、それから食事の前とか、何か食
べながらこれ読むのはやめてくださいね。
東京古典会の下見展覧会は、2日間です。ですが、私は
2日目には出ませんでした。すでに別の人が決まっていた
のか、私に用事があったのか、今となってはもう思い出せ
ないのですが、とにかく私は1日目だけ、ガラスケースの
カギを持って立って、お客さんが「見せてほしい」と言っ
たときに、開けて見せていました。2日目を1日空けてそ
の後2日間、入札会のほうのアルバイトには決まっていま
した。
そして、そのアルバイトがなかった2日目の夜、私はと
んでもないことになっていたのです。その日の夜、高校時
代の友人たちと飲み会がありました。いや、ただ、飲み会
に参加してお酒飲むくらいなんてことはないんです。別に
酒豪ってわけじゃないけど、人並みに飲めますから。とこ
ろがその日は、なぜか二次会のカラオケボックスから参加
してるんですね、私。今は普通に食事できるくらい、カラ
オケボックスのフードメニューは充実していますけど、そ
の当時、というか少なくともそのカラオケボックスにはフ
ードメニューがポッキーくらいしかなかった。ところが、
二次会から参加した私は、ものすごくお腹が空いて
いたわけです。たぶん、朝から何も食べていなかったはず。
今なら、間違いなくカラオケボックスを抜け出してコン
ビニで何か買ってくるくらいのことをすると思うのです。
しかし、そのときはまだ知らなかった、酒の怖さを。
とりあえず、コロナビールを1本注文しました。くぅー、
空きっ腹に効きます。あっという間に飲み終えます。もう
1本注文。あぁ、なんかつまみなんていらないかも。もう
1本…もう1本…気づいたら6本目が空いていました。そ
こで突然、自分の体の異変に気づいたのです。襲ってくる
猛烈な吐き気。後はトイレとお友達…。
さて、次の日。目覚まし時計の音でばっちり目覚めました。
洗濯機を回して、シャワーを浴びて、コーヒー沸かして、
洗濯物を干して、さわやかにバイトに出かけました。ここ
までは完璧です。しかし、電車の中の私にまた、昨日の感覚
がよみがえってきてしまったのです。
「き、気持ち悪りぃ…」
しょうがない。途中下車です。時間には余裕があります。
すっきりしてから後続の電車に乗り込み、9時半の集合時間
にも間に合いました。
その日は入札会です。私の仕事は、開札のお手伝いと食事
やお茶の時間のお茶汲みでした。
東京古典会の入札&開札は、ちょっと不思議な感じでした。
コの字にテーブルが並べられていて、そこに本屋さんが並ん
で座る。その間を品物が流れていきます。といってもベルト
コンベアーがあるわけではなく、次々にお隣さんに品物を回
していくのです。その間に本屋さんは品物を見ながら入札を
して、品物はさらに流れて開札するところにくる。そこで開
札されて値段と落札者が決まる。さらにさらに流れて、開札
に間違いがないか確認されて(札改めといいます)、値段と
落札者が発表されて(発声といいます)、そして、テーブル
の最後のところに並んで座っている私とKのところまで流れ
着きます。私とKが、品物と札とを一緒にビニール袋に入れ
て口をセロテープで留めると、それをまた本屋さんがどこか
へ運んでいくという感じでした。…いや、だったような気が
する。断言できないのは、私は東京古典会の大市の開札には、
後にも先にもこの一回しか出ていないからであり、しかも、
この時、ものすっごい二日酔いだったからです。
席についてしばらくは平気でした。仕事もばっちりしてい
ます。でも、吐き気というのは急にやってくるのです。まる
でドラマでよくあるつわりのシーンのように、「うっ」と席
を立ってトイレに駆け込む。そして、すっかり落ち着いてま
たしばらく何事もなかったように仕事に専念する。するとま
た突然、
「うっ」っとくる。すっかり落ち着いて…何回繰り返したで
しょう…とにかく、こんなことを何回か繰り返して、やっと
お昼頃、私は本当の平静を取り戻したのでした。上品なちら
し寿司のお弁当を食べたらすっかり元気になって、午後は至
ってまじめに働きました。
関係各位の皆様、本当にごめんなさい。
ちなみに飲み会の日、帰り道では自転車と共に階段落ちと
いう荒技もこなしています。その記憶までばっちりあるのが、
いいのやら悪いのやら…。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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■■古本バイト道■■ 第9回 濱野奈美子
青空古本まつりの1週間は怒濤のように過ぎていきました。でも、
ほかの本屋さんのアルバイトとして、友人Kもいましたし、なかなか
楽しかったといえば、楽しかったかも。なんて思っていたら、またK
がやってきて言いました。
「再来週ヒマ?」
聞くまでもありません。ヒマに決まってます。
「じゃ、金曜日の9:30に古書会館に来て」
了解です。もうだんだん勝手がわかってきましたから楽勝です。
しかし、この後、Kが言った一言が、私をまた大きな謎の渦に巻き
込むのです。
「あ、ちゃんとした服着てきてね。TシャツとかGパンとかダメだから。
スーツに近い格好してきて」
はぁ…?
今までやってきたのは、裏方仕事のヌキと販売員です。どっちもスーツ
は必要なかった。なのにスーツ? 就職活動のとき以来着てません。
どっかにあっ たっけ?
「スーツはないかも。取材に行くときの格好くらいでいい?」
おそるおそる言ってみたら、それでいいとのこと。
しかし、後日、ニットにロングスカート、編み上げのブーツという、
「取材に行くときの格好」をしていった私は、Kにこんこんと文句を言われ
ましたけどね。「ちゃんとした格好っていったでしょ」と。
そこには、また、未知の世界が広がっていたのでした。
一新会の大市とも、穴八幡宮の古本まつりとも、神田の古本まつりとも
違う世界。11月の第2週に古書会館で行われていたのは、東京古典会の大市
だったのでした。
東京古典会…それは、「古書籍業を営む店の集まりである東京古書組合
のなかで、古典籍をおもに扱っている業者がつくっている会(東京古典会
サイトより)」です。
古典籍とは、「明治頃以前の書写あるいは印刷された資料で、いま価値
が認められるすべてのものを古典籍といいますが具体的には次のような種類
がありま す。古写経・古版経 古写本 古筆切 絵巻物・奈良絵本
古版本・古活字本 古記録・古文書 江戸時代版本・写本 書画幅・短冊
古地図 肉筆浮世絵・錦絵 中国朝鮮本 近代資料(さらに東京古典会
サイトより)」です。
あぁ、もうなんだかわかんないけど、とにかく全部高そうです。本屋さんも
みんなスーツ。そして、バイトのほかの子もみんな、高そうなブラウスに高そう
なスカートにパンプスなんか履いちゃってて、おハイソな感じ。いやー、完全に
浮いちゃってます、私。Kが怒るのも無理はない。
肝心の仕事の内容はといえば、ガラスケースのカギを持って立っていて、お客
さんが「これ見せて」と言ったときに、恭しく開けて見せるというもの。
今までとはなんか、違う。無事にやっていけるんでしょうかね。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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■■古本バイト道■■ 第8回 濱野奈美子
神田古本まつりの会期中のある朝、開店の準備をしていると、顔なじみに
なった本屋さんがロッテリアの紙袋を抱えてやってきました。
「食べる?」
会社からの給料が止まっていて実質プーだった私は、もちろんありがたく
頂戴いたしました。朝ご飯抜きでしたしね。まだ開店時間にはなっていない
し、別にここで飲食しても問題はないはず。
でも、いろんな食べ物や飲み物がやってくる嬉しい状況はこの後も続いた
のです。ガムやキャンディー、缶コーヒー、サンドウィッチ、コロッケ…。
貧乏人には夢のようです。夢のようではありますが、私の良心は一つの決断
をしなければなりません。
「営業中の飲食は許されるのだろうか?」
本屋さんは、営業中の飲食については実にオープンです。
私は、中学までサラリーマンの家庭に育ち、古本屋さんを抜かしては接客
のマニュアルがあるようなファーストフード店とか服やとかでバイトしてき
ました。営業中の飲食なんてもってのほかです。
しかし、頭にはひとつの画が頭に浮かびます。結構よく行く近所の古本屋
さんです。店に入ると「お、今日はチャーハンだ」と、においですぐにわか
る。店主はいつもカウンターで食事をしています。いや、ずーっとご飯ばっ
かり食べているわけではないと思うのですが、その時間にぶつかってしまう
確率がめちゃくちゃ高い。
別の近所のお店は、帳場が引き戸の向こうにあります。大抵は全開になっ
ているのですが、たまに半開きのときがある。こういうときは必ず食事の時
間です。その奥では、ちゃぶ台の上に小鉢が並んでいて、平日の昼ならテレ
ビでみのもんたが緑茶の効能かなんかをぶっていて、おじさんとおばさんが
向かい合って頷いている。平和な日本の家庭がそこにある。
こういう画を私は、「牧歌的でいいなぁ」と見ていたわけです。たぶん昔は、
どこのお店も商売と生活が当たり前に一緒にあって、こんな光景は珍しくも何
ともなかったはずです。
でも、仕事と家庭が切り離されていることが多い現代においては、なかなか
微妙。オフィシャルな場にはなるべくプライベートは持ち込まないほうがいい
とされているし、だから、職場に乳飲み子を連れてくると論争になっちゃうし、
デートだって残業断れないし、「俺と仕事とどっちが大事なんだ」なんて聞か
れちゃうし(聞かれたことないけど)。
少なからぬ葛藤の末、私自身は「もっとおおらかでもいいよなぁ」という
結論に達しました。だから、お客さんの迷惑にならない範囲では飲食してま
した。今でもそうです。
古本屋さんの世界では、「店=住まい」が当たり前で、だから「店でご飯」
にも抵抗がない。それはサラリーマンとはちょっと違った価値観です。自分と
違う価値観がそこにあったとき「けしからん」と怒ることもできる。でも、
「なるほどこれが流行のスローフードか!」と、感心してみたりすることも
できます(的はずれですけど)。どっちが、精神衛生上良いかといったら後者
ですもんね。少なくとも、私は。
ま、こんな私の悩みなんて、「赤ちゃんのときからお店で育ったから、店
でご飯食べるなんて普通」という2代目、3代目から見れば、訳わからんこと
でしょう、きっと。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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■■古本バイト道■■ 第7回 濱野奈美子
三省堂の裏に9時半という約束でした。
「三省堂の裏? なんでそんなところに?」
一言聞けばすむことなのに、その時の私はなんだかわかんない曖昧な
笑みを浮かべて、「はい」とかなんとか言ったのでしょう。
高校時代の暗い思い出のために、神田の古本まつりには足を向けなか
った私です。それでも、ニュースやらなんやかんやで、「だいたいこん
なもんでしょう」という知識は持っていたつもりでした。
「神田の古本まつりってのは、あれでしょ。神保町の交差点ところでや
るんでしょ。第一勧銀の前のところに台かなんか出して…」というのが、
それまでの私の知識でした。
ところが、「来て」と言われたのは三省堂の裏。そして、当日驚くこ
とになるのです。三省堂の1階入口のところにも、裏のちっちゃい広場
にも、びっちりと本が並べられているのを見て。神田の古本まつりは
第一勧銀の前だけでやってるワケじゃなかったのです。
考えてみればそうなんですがね。第一勧銀の前なんてちょっと郊外の
スーパーの店頭と大差ない広さなんですから、そんなところだけで何万人
も集客できるわけがないんです。でも、このときでさえまだ、岩波書店
の隣の道にもびっちり本が並んでいることまでは知らなかったのです。
驚くことはまだありました。
三省堂の裏に出店している店舗の会計は集中レジじゃないのです。
つまり、ちっちゃいお店がいくつも並んでるような感じで、1店ずつその
場で会計をするシステムなのです。これはもう棚2台分の店の主です。
だから、お客さんにこんなことも言われてしまいます。
「これとこれ2冊買うから3000円に負けてくれない?」
雇われ店主にそれは無理です。そんなときはバイトに戻ります。
「いえ、あのー、私はバイトなのでそれはちょっとできないんですよね」
「あ、そう、じゃ、止めるわ」
これ、本当に凹みます。たぶん、お客さんも値引き交渉は相手を見て
していると思うので、そう多いわけじゃないんですけれど、ごくたまに
あるんです、こういうことが。外国の市場でなら、自分でもこういう
駆け引きをするのはちょっと楽しい。でも、ここでやられると効きます。
なんか、自分が悪いような気になってしまう。
そして、もっと困ったこと。それは、誰か代わりが来るまでここから
離れられないということです。まだ、ぜんぜん周りの本屋さんに知り合い
もいなくて、そして今よりも若かった私の脳裏にふっとよぎる「トイレ
行くときはどうしたら?」の文字。時は10月末。真冬ではないにしろ、
日によっては結構寒い日もあります。考えるとちょっとドキドキしてしまう。
…なんてね、こんなの最初だけでした。隣の本屋さんに「トイレ行って
きますっ!」と元気よく告げて行けばすむだけのこと。だって、どんなに
考えたってそれ以外の方法はありません。自然現象には逆らえないし。
1回言ってしまえば後はへっちゃら。デパートみたいに「5番入ります」
なんて隠語も使いません。ま、さすがにだんだんそんなにはっきり言う
必要もなくなってきて、「ちょっとお願いします」くらいのいい方に
落ち着いてきますけど。
こんなふうにして、どんどん馴染んでいくんですね、古本屋さんの
世界に。
そうそう、まだありました。古本屋さんに行くたびに思っていたこと。
そして、自分がついにそれをしてしまうようになるとは…という話は
また次回です。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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■■古本バイト道■■ 第6回 濱野奈美子
穴八幡の古本まつりが終わる頃、またある本屋さんがやってきて言いました。
「今度、神田で古本まつりがあるんだけどバイトできない?」
神田…神田の古本まつり…その言葉は忘れられないイヤな思い出として私の頭
にインプットされています。私がまだ田舎のウブな女子高生だった頃の話です。
10月下旬のとある日曜日、私と友人の宏美はある計画を持って電車に乗ってい
ました。みなさんは今はなき爆風スランプの「週間東京少女A」という名曲を
ご存知でしょうか? いきなり話が飛ぶようで恐縮ですけども。
「週間東京少女A オリーブ決めて 黄色い電車で 週に一度の東京?」って、
つまり東京近郊の田舎の女の子ががんばっておしゃれして東京行って、ほっぺた
が火を噴くような市外局番は教えられないとか、私の靴には泥が付いてるとか、
ま、そういうことをおもしろおかしく言ってる歌です。で、それが結構、当時の
私たちにはツボでした。観たいライブがあれば東京へ行き、ラフォーレのバーゲン
初日は学校休んで並ぶ(私はしたことはありませんけど)。今の子だったら
「下妻物語」ですね(読んでないけど)。
何の話かというと、その日それが「神田の古本まつりに行こう」という、
とっても渋い目的だったということです。もちろんオリーブは決めてません。
ただ、東京には神田という本屋さんがいっぱい並んでいる街があって、そこで
祭が行われているというそのことが、私をわくわくさせたのでした。宏美は
古本には興味がないので、たぶん私に無理矢理連れて行かれたのだと思います。
で、カンのいい方ならもうお解りかもしれませんが、私たちはその日、
ついに「神田の古書店街」には辿り着けませんでした。神田…です、神田。
当然、神田の駅を目指したのでした。しかし、日曜日の神田駅周辺に祭の
にぎわいはありません。閑散としていました。歩けども歩けどもそれらしい
ものは見当たらない。そして、田舎の高校生である私たちは道を聞くことすら
恥ずかしくてできなかったのです。だから、かろうじて開いていたちっこい
ラーメン屋さんでラーメンを食べ、ブルーな気持ちのまま、また電車に乗って
すごすごと退散したのでした。
家に帰ってきてから調べてみると「神田の古書店街」は神田ではなく神保町
というところにあり、神田とはちっとも近くない上に、なんと地下鉄で行くの
でした。しかも、その駅はライブで何度も通っている「大きなタマネギ」武道館
がある九段下のひとつ隣の駅であると知った、その時の私の落胆を想像できる
でしょうか?
そんなことがあったので、私は東京に出てきてからも決して「神田の古書店街」
には足を向けようとはしませんでした。ま、さすがに社会人になってからは
九段下に就職しましたし、年中行ってはいたのですが、それでもまだ「神田の
古本まつり」という言葉は、私の胸をチクリと刺すのでした。
そして、話は最初にもどります。
「今度、神田で古本まつりがあるんだけどバイトできない?」
「神田…神田ですか……やります!」
…なんなんですかね?
東ニ一新会ノ大市アレバ
行ツテヌキヲシテヤリ
西ニ穴八ノ祭ガアレバ
行ツテソノ本ノ束ヲ売リ
南ニ神田ノ祭ガアレバ
行ツテイラッシャイマセトイヒ…みたいな。
しかし、それにしてもよく次々に仕事がやってきたものです。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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■■古本バイト道■■ 第5回 濱野奈美子
穴八幡の古本まつりでは、帳場に入るシフトが1時間置きです。出店
している全部の本屋さんを2つのグループに分けて、それが1時間交代
なのです。つまり1時間働くと1時間休み。その間に自分の店の棚の整理
や品出しをします。これはBIG BOXでも一緒です。
でも、確かに1時間に1回程度棚をチェックして商品を補充することは
必要だとは思うのですが、それには1時間もかからないんですね。たいて
いは30分くらいで終わってしまうのです。んじゃ、その残った時間を
どうするのか?
本屋さんが「お茶のみに行こう」と誘ってくれることもあります。
ひとりでお茶することもあります。でも、そうそうお茶ばっかり飲んで
いられません。それ以外は?
公園のベンチに座っていました。付近を飛び回る大振りな蚊の襲撃に
耐えながら、今はなき10円均一の文庫本を買ってそれを読んでいました。
なんだか今思い出すととっても寂しい絵ですけど…。
…と、いうよりも仕事の関係でここ数日間見続けていた「冬のソナタ」
の影響で、私は今、どんな映像を思い出しても「冬ソナ」のテーマソング
つきになってしまうのです。そんで、もんのすごく悲しい感じに思えて
しまうのです。たとえ、あの時買った10円文庫が群よう子の小説だったと
してもです。もうね、やるせなさすぎてテンションが上がりません。
「何をしてくれるんだー!」って感じ。申し訳ないですが、今回はあんまり
笑うところないかも。これ読みながら公園でひとり文庫を読む若い女性を
想像してる人は、女性の顔はぜひチェ・ジウ(「冬ソナ」のあの美人女優
ですね)でお願いします。
さて、すっかり陽も落ちて、閉店時間が近づいてきました。ご存知の
通り、穴八幡宮は神社です。古本まつりはその神社の敷地の中にテントと
平台を設営して、開かれています。閉店たって、いったいどうするんだろ
う? と思っていたら、何のことはないビニールシートでぐるぐる巻きに
するのでした。その手慣れた手つき、素早さ、もう惚れそうです。私は
何もできずにただ見ているだけでした。
しかし、2日くらい後にもっとびっくりすることが起きました。雨です。
その日は、朝から曇っていたのですが、夕方からぽつぽつときました。
「あれ、来たかな?」と思うやいなや本屋さんたちはビニールシートを
抱えて飛び出していきました。その素早さは、閉店の時の比じゃありま
せん。当たり前なんですけどね、本は濡れたら売り物にならないので。
むしろ、屋根のないところに平台を出して濡れたら売り物にならない本
を並べようという勇気のほうがすごい気もするくらいです。
そんなこんなで、たくさんの初めての詰まった6日間が終わりました。
お給料は6日分まとめていただきました。そして、この6日のうち2日くらい
は、閉店後飲みに連れて行ってもらったような。そんでもって、飲んで
歌って暴れたような…いや、今回はチェ・ジウでしたね。そんなことする
はずないじゃないですか、ねぇ。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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■■古本バイト道■■ 第4回 濱野奈美子
「アナハチ」は、高田馬場駅と早稲田駅の間にある神社だという
ことでした。誰かがいったのかそれとも勝手にそう思いこんでし
たらたら歩きが早歩きになり、仕舞にゃ走る。会社に行っていた
頃、駅まで走って電車の中で年中貧血になっていた記憶が甦って
きますが、そんなことは言っていられないのです。そして、いく
ら何でもこんなに遠いわけはない、これはきっと道を間違えてし
まったんだろうと確信したその瞬間、私はついに見たのです、
燦然と輝く「穴八」という文字を。時間は? どうやら間に合い
ました。なんだかもう、1日分の体力を使い果たしたような気分です。
しかし、こんなものはまだまだ序の口だったことはすぐにわか
りました。即売展初日を甘く見ちゃいけません。
手順の説明を受けて、10時前になったので帳場に立つと、
周りが何やら異様な雰囲気です。テントの周囲に張り巡らされた
紐のところでスタンバイする本屋さん、平台にかけられたビニー
ルシートを持って待機する本屋さん?してその周りにはたくさん
のお客さんが「位置について」の格好で待っている。そして、
10時になって、一斉に紐やビニールシートが外されると、
たくさんのお客さんがなだれ込んできたのです。
目が点。
初めて見た光景です。今まで手伝った即売展はここまですごく
はなかったです。でも、もっとすごかったのは、これから1時間
ほど経ってからでした。開場と同時に入ってきたお客さんが、帳場
にやってくるのは11時から1時くらいまでの間と相場が決まって
います。ぽつりぽつりとお客さんが来だして、「お、このペース
なら私にもできそうだな」なんて思っているうちに、帳場の前には
長蛇の列ができてしまうのです。
本の最後のページに貼ってある札の下半分を切って、値段を計算
して、お金をもらって、おつりを渡して、本を包んで、抽選券と
古書店街の割引券の説明をしながら本と一緒に渡して、「ありがとう
ございました」と顔を上げると、そのお客さんの後ろにはまだまだ
たくさんのお客さんが、本を抱えて立っているという状態。どんなに
慣れてなくても、どんなに計算が苦手でも、どんなに手先が不器用
でも、誰も助けてはくれません。とにかく目の前のお客さんを一人
ずつやっつけていかないことには、列は減りません。
この日、私の前に並んでしまったお客さんの中には、抽選券も
割引券ももらえなかった人が結構いると思います。本を売るという
最低限のことをやるので精一杯で、そこまで気が回らなかったの
です。この場を借りてお詫び申し上げます。
やっと人の波が引いた頃、本屋さん達が「食事に行こう」と誘
ってくれました。たどり着いた定食屋さん、今思えばそれはこのほど
閉店してしまう「フクちゃん」で、名物のチョコとんを勧められたよ
うな気もするのですが、その時は、「疲れ切って欲もないのに、
こんな大量の揚げ物をどうしろと?」とぼんやり思うだけでした。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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■■古本バイト道■■ 第3回 濱野奈美子
今回は、前回の続きです。
「書店さんごとにこの紙は1枚ずつ。ここに書店名、ここに封筒に
書いてある番号と書名と値段を書いて。『何本』って書いてあるの
は忘れずに写すこと。書き終わった封筒は、この四角い枠の中に
チェックして、ここに入れて…」
という指示には、まだ、ナゾのままの言葉が残っています。
「『何本』って書いてあるのは忘れずに写すこと」の、『何本』
です。
市場に並ぶ本は、1冊ずつってわけじゃありません。○○全集とか、
雑誌のバックナンバーとか、何十冊、時には何百冊が一括で出品され
ます。また、1冊ずつじゃごくごく安い商品を何冊かまとめることに
よって、値段のつく商品にすることもあります。これを、「一括で
何本にまとめましたよ」というのが『本口』です。普通の本を30冊
ぐらいで縛ったもの、これを「ボー」と呼びます。「棒」です(ちな
みに大判の本は重くなってしまうので短く縛ります。その様から
「団子」と呼ばれます)。なので一縛りを「一本」と呼びます。
ですから30冊ある全集を10冊づつ縛ると「○○全集 3本口」
になるというわけです。 本屋さんは、ヌキを見ながら自分が落札
した商品を引き取っていくので、ヌキにこの本口が書いていないと、
引き取るときにまちがいが起こりやすいのです。3本口なのに2本
だけ持ち帰ってしまうという事もおきかねません。だから、本口は
必ず書き写さないといけないのです。
せっかくなのでついでに説明しとくと、「この四角い枠の中にチェ
ックして」というのは、書き写した封筒に、終わった印のチェックを
するってことです。このチェックがあるものは「終わったもの」とし
て処理されます。これでたぶん、最初にまったく意味不明だった言葉
がちゃんと意味のある言葉になったと思います。
私自身も、やっと仕事の要領が飲み込めたのは、目の前にミスター
ドーナツの箱がいくつもぼんぼんと積まれる頃になってからです。
つまり、おやつの時間くらいになってから。フレンチクルーラーを
ぽそぽそと食べて、でっかいやかんから注がれる激しく濃い緑茶を
すすり、なんとなく所在ない感じでまた仕事に戻りました。すると
そこに、顔に怪しい笑みをたたえた、若いんだか年とってんのかわ
かんない感じ人が現れました。
「10月1日から6日までアナハチできる人いない?」
また暗号です。今度はアナハチ。ヌキだの、アナハチだの、まっ
たく油断のならないところです。私のスケジュールはもちろんガラ
ッガラに空いてますが、とにかく「アナハチ」を解明しないことに
は、どんなヘンなところに連れていかれるかわかったもんじゃあり
ません。
「なんですか? アナハチって」
つい聞いてしまいました。あぁ聞いてしまいましたとも。
振り返れば、「古本バイト道」を意味もわからずひた走っていく、
若き日の自分が見えます。いや、ひた走ると言うよりも、蟻地獄の巣
に落ちていくとか、排水溝にどぶどぶと飲み込まれていくという表現
のほうが、よりぴったりとくる感じです。
ご存知の通り「アナハチ」は「穴八幡宮」のことです。「早稲田古
本村通信」に連載して3回目でやっと早稲田のことが出てきました。
つまり、この早稲田の虹書店さんは、早稲田青空古本祭のバイトを
探しに来たのでした。しかも、聞けば自分のところのバイトではな
く、五十嵐書店さんのバイトだという。ま、当時の私には、そんな
違いがわかるはずもないのですけれども。
そんなわけで、次回は穴八です。
ヌキについての補足トリビア
新古書会館になってからヌキの仕事は廃止されて、すべてコンピュータ
がやってくれています。今は、ボールペンでゴリゴリ書く代わりに、落
札金額を入力するようになっています。
ちなみに…
大市のおやつは相変わらずミスタードーナツだったりします。先日、
資料会の大市の手伝いに行ったらやっぱりミスドでした。バカでか
いやかんはずっと前になくなっちゃいましたけど。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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■■古本バイト道■■ 第2回 濱野奈美子
約束の木曜日、指定された場所に行くと、そこは灰色の薄暗いビルでした。
驚いたことに受付嬢がいたので、「バイトに来た」と告げてみると、「3階に上が
れ」と指示される。3階に上がると事務所のようなところがあり、そこでまた
「アルバイトに来た」と告げると、「『ヌキ』の人はこっち」と別室に通されまし
た。
「なんじゃ、『ヌキ』って??」
意味もわからず座っていると、私のほかにも若い女性が何人かやってきました。
一緒に待っていると、ボールペン、表のようになっている用紙、たくさんの茶封筒
が配られました。そして、以下のような説明がされたのです。
「書店さんごとにこの紙は1枚ずつ。ここに書店名、ここに封筒に書いてある番号と
書名と値段を書いて。『何本』って書いてあるのは忘れずに写すこと。書き終わった
封筒は、この四角い枠の中にチェックして、ここに入れて…」
「はぁ?」です。
本を売るつもりで来たのに、とんだ見当違いです。もちろん指示されていることは
わかりますよ。だから、それだけをひたすらやるんです、頭を空っぽにして。この
仕事にどんな意味があるのかなんてことを考えちゃいけません。だって、何が何
だかさっぱりワケがわかんないんですから。
さて、月日は流れました。今の私は『ヌキ』の意味を知っています。『ヌキ』と
は、市場の仕事で、書店ごとに落札した商品の明細を作る仕事です。明細を作る
んだから、とっても重要な仕事です。語源は知りませんが、たぶんエッチ方面とは
関係ないでしょう。
私が古書会館にデビューしたこの日、1994年の9月22日(木)は、「一新会の
大市」の日だったのです。
ここから市場のシステムの話です。ちょっと専門用語が多く、面倒くさいですが、
我慢してください。
一新会は神田支部中心の市で、毎週木曜日に行われています。東京古書会館
では、月曜日から金曜日まで毎日市が開かれていますが、各市場の説明はまた
後日改めてしたいと思います。大市は年に1回。通常市より扱う数も1点の金額も
大きいのが普通です。
普段の市には出ないような一冊で数万円という本がたくさん出ます。
東京古書会館の市場は入札方式です。品物には一点ずつ、あらかじめ書名と
商品番号の入った封筒がついており、ほしいものがあったら、その封筒の中に
金額を書いた札を入れます。その封筒のなかで一番高い値段を書いた人が、
晴れてその商品を落札することができる仕組みです。
開札は、『経営員』と呼ばれる書店の有志が行い、落札者と金額は封筒の表
の所定の場所に明記します。「○○書店 12000円」というように開札した人
が封筒に書き込んでいくのです。
封筒はその後、『ヌキ』のところへやってきます。ここで、明細を作ります。
落札者は、明細をもらえば落札した商品と総金額が一目でわかるというわけです。
この明細を作る係が『ヌキ』と呼ばれています。ちなみに明細書自体の名も『ヌキ』
です。明細の名と仕事の名が同じ。ややこしいです。
ヌキの人は、受け取った封筒から、商品番号、書名、本口、落札金額を抜き
書き、リストを作成します。一人が数軒の書店を担当し、封筒を運んでくる係の
人が「○○書店やってる人」と呼ぶので、その書店が自分の担当ならその封筒
をもらってどんどんリストに書き込んでいきます。
ヌキってのは、4枚複写になっています。1枚が本屋さん、1枚が組合の控え…
あとの2枚はよくわかんないけど、とにかく4枚複写なワケです。当然、4枚全部
に文字が写ってないと意味がない。だから、ボールペンでゴリゴリ書かなけきゃ
なりません。
当時でさえ、ほとんどの記事をパソコンで書いていた(言い忘れましたが、
私は業界紙の記者でした)
非力な私に、これは結構過酷な労働でした。それに、初めての場所で初めての
仕事をするという緊張も加わり、いつまで経っても時間が進まない。しかもヌキは、
意外と忙しい仕事なのです。疲れます。
疲れるけど、なんか楽しい…今思えば、それは単に労働に飢えていただけのことか
もしれないのですが…。そんなこと考えてるからかどうかはわかりませんが、この日
また、私は古本バイトの新たな扉を開けてしまうことになるのです。でも、その話は
また次回。
この話はまだ続きます。
☆著者プロフィール------------------------------------------------
濱野奈美子(はまの・なみこ)
フリーライター。長い古本バイト経験を生かして『アミューズ』の古本特集や
『古本 神田神保町ガイド』(共に毎日新聞社)などで活躍する。本業のライ
ターでは古本だけではなく、サッカー、食べ物なども。なんでも来い。
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