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古書現世店番日記 12月14日(火) 向井透史 k-gensei@nifty.com

昨夜、ちょっとづつ読んでた本の雑誌編集部『本の業界
真空とびひざ蹴り』を読了。入ってきたので読み始めたら
最後まで読んでしまった。しかしこれ、一番古い記事は
1979年。業界の問題点などを指摘するコラムだが、言わ
れなければ全部書き下ろし、と言われても気づかない。
変わらないのね、ホント。文末に掲載年度入れるか、ハシラ
に掲載年をいれてくれるともっと読みやすかったかも。いちいち
「これ何年の話?」とトビラを見返すの面倒だった。

朝から目録注文品の品出し。FAXはジャンジャン鳴るし、
メールはくるし、一人じゃ対応無理。市場から荷物を取って
きた親父が帰ってきた。車を置きにいったのかと思いきや
帰ってこない・・・。電話したら「んっ、メシ食ってるけど・・・」
悪いね、毎回ネタ提供してもらって・・・。
イライラしながら対応していく。伝票書く暇はない。あとで
一気にやるしかない。

昼食のために家へ。途中、ある店主が車に乗るとこ。
「買い入れですか」「そうなんだよ、凄い量なの」「いいですね」
「あっ、そうだ『未来』見てきたんだよ、このお客さん。あんがと」
うちじゃなくてそっち行くんだ、やっぱし! くやしー。

昼食を食べて、休まずに店へ。少し落ち着いてきたので、俺
が伝票書き、母親が梱包に。合間の注文を受けながらひたすら
書く。親父は自転車の修理と文房具の買出し。適材適所だ。

EDIの松本八郎さんから注文。通信欄に「松屋銀座の目録の
あとに貴店目録を見ればすべてが安く感じますな。すばらしい作戦
なり」と。誰もそんな作戦考えてないよ!

棚周りをごそごそあさっていたらセドリツアーで買って、そのまま
行方不明になっていた文春のPR誌『本の話』1998年4月号
が見つかった。特集が「僕らは古本探検隊」。「古書の裏に背
取りあり」と題してプロの背取り師である志田政明さんのインタビュー
が4ページある。民謡の教室開いてるっていうのがいいな。
宇野千代の東郷青児宛ラブレターを見つけたことがあるそう。

夕方、イライラしながら伝票書きしていると、テレビにナントカ兄弟
という子供のマジシャンが。いちいち「てじなーにゃ!」と猫みたいな
ポーズをいれる。なんかムカツク。あんまり「てじなーにゃ!」と言う
ので「じゃかしゃぁ、このガキゃあ!!」と怒鳴りそうになるもこらえて、
「まぁ、かわいいお子さんだこと」と心で言って気を鎮める。

あとはずっと同じ作業で終り。忙しい一日だったが、レジ清算を
終えてみると、今日は実に暇な一日だったことが判明。
うまくできてる、世の中は。

2004年12月14日

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