
第1.5回 <第1回番外編> 渡辺 伸作
「地方のLRV調査〜岡山編〜」
◆「MOMO」登場!
最近、地方の各都市でLRV(超低床電車)の誕生が目覚しい。今回、自分は旅の途中岡山に立ち寄った。それは今年7月から走り始めたLRVに乗りたかったからである。なにしろ岡山電気軌道初のLRVということで岡山でもデビュー当初は市の話題となり、全国の新聞にも掲載されたくらいである。特にその車体の斬新さに目を見張ってしまうほどインパクトの強いフォルムである。
この形式は会社が設立されてから92年が経つということから9200形と命名された。愛称名は「MOMO」と呼ばれている。これは岡山の伝説の一つに桃太郎の言い伝えがあることや現在、岡山の名産品が桃であること、そしてシンプルで覚えやすいからだそうだ。

↑運転開始前に貼り出されたポスター
◆LRT,LRVとは?
そもそもこの言葉に私たちは気にとめながら研究している。LRTとは「Light Rail Transit」の略で直訳すると「軽鉄道交通」とでもなりましょうか。つまり鉄道を使った新しい交通システムのことである。〜北海道大学LRT勉強会のホームペ−ジより〜
LRVとは「Light Rail Vehicle」の略で「軽い公共機関の乗り物」と略すことができるだろう。現在、日本でこの訳に一番近い言葉を考えるのなら「路面電車」が有力であろう。が、本来のLRVはたしかに路面電車と同等のサイズではあるが路面電車ほどトロトロと走る遅い乗り物ではない。ヨーロッパで走っているLRVの最高時速は100km/hで走行している列車(路面電車)もある。かつ定時性に優れている。
日本の路面電車は道路交通法により車との併用区間は40km/hが限界である。専用軌道でも出せて(広島電鉄宮島線の)65km/hが日本の路面電車の最高速度であろう。このように日本の路面電車は世界に比べて力を出し切れていないのが現状なのである。
◆「MOMO」に乗る
さて実際「MOMO」に乗ろうとわくわくしながら岡山駅前の停留所で待っている自分だがなかなか本命が来てくれない。それもそのはず。現在「MOMO」は1編成しかないため一度行ってしまったら30分くらい待たなければ戻ってこないのである。電車に乗り込む人達は「なんであの人は(電車)に乗らないのだろう?」と不思議そうな顔をして自分の顔を見つめていた。(キャー見ないで!)
待つこと20分。やっと岡山駅前に戻ってきた「MOMO」。シルバーメタリックに青色を配色し、ブラックを用いて前面、側面とも、あたかも1枚の窓に見えてしまうような処理が近代的でいい。外観だけでもデザインにこだわりがあるなと思う。
「MOMO」は降車ホームで乗客を降ろしてから乗車ホームに移動。さすがにVVVF・IGBT素子制御だけあって音がすこぶる静かでいい!近代科学の結晶といっても過言ではない。

↑やっと岡山駅前に戻ってきた「MOMO」
次回へ続く⇒
☆著者プロフィール----------------------------------------------------
城西大学鉄道研究会
1975(昭和50)年頃?創立。現在、学内の正式登録会員は9名で学外にも数名の
構成員を持つ。
主な活動は鉄道模型(Nゲージ)や鉄道写真、鉄道旅行など各々の得意分野を生か
した自由な活動を行っており、年2回会員有志による自由参加の合宿や冬季・春季
休暇を利用したJR・私鉄などの車両基地見学を随時行うなど、魅力的なイベントが
毎年企画されている。 また、11月に開催される学園祭「高麗祭」では鉄研随一の
規模を誇る巨大鉄道模型レイアウトの展示や、会員の自由投稿を中心に年1回
発行されている会報誌『フライング東上』の販売を行っており、毎年多くのギャラリーから
定評を得ている。
現在、新規会員を募集するとともに、貸切列車の運行も計画中である。
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