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店番日記【その6】

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6月15日(土)
今日も夜は会議。早稲田を含む組合の「新宿支部」の役員会。私は機関誌部なのだ。 なんかまとめて会議できないのかなあ。昨日の会議とほとんど同じメンバーじゃないか。
しかし聞いてみると今日は終わった後に食事会があるとか。2年間の任期が終わるので慰労会だそう。ただ正直、みんながそれで会議に集中するのであろうか。「質問ありますか」 「今日出る酒 はなんですか」なんてこと・・・ありえる!

6月14日(金)
お昼前に地震。棚がガタガタ揺れる。「お客様お気をつけください」と言うや、落ちてきたのは自分の上から書類入りの大きな封筒だけ。角が頭に。ドリフみたいな出来事、あるんだなあ。
紙とはいえ痛かった。

3時半からワールドカップの日本戦。売れないだろうと店を閉めてしまう古本屋も。 売れないことをネタにしようかと思ったら、以外に売れるじゃないか。
テレビだけ見てると日本人全員が「見てる」みたいに思えるじゃないですか。 全集も売れて大満足。夜は8月12日〜17日まで開催の「納涼古書市」(BIGB OX9F) の会議。皆くちぐちに「今日、駄目だったなあ」「閉めればよかった」。うちはたまたまだったのか・・・。
「売れた?」と聞かれたので「いや、駄目ですわ・・・」売れたなんていったら何言われるか。


6月13日(木)
雨が降ったり、やんだり。こういう日は売れないのが相場である。開店休業かあ、と外の様子を見に出てみると店先の「OPEN」の表札が「CLOSED」になったままになっているではないか。
開店作業の後に「OPEN」に変えるのを忘れていたのだ。まさか本当に「開店休業」だったとは。

※松屋浅草で7月17日(水)〜23日(火)まで古書現世参加の即売会が 開催されます。詳細は後日お知らせ致します。


6月12日(水)
今日は市場で仕事の日。一口もの(ある所からまとめて仕入れたもの。同じ系列の本が多いため買いやすくなり高くなる)が出品されており活気がある。まあ、本の質が良すぎて私などは買う本が少ないのだが。いろいろなジャンルの入った5本口(1本=約25冊くらい)の出品を数点落札して帰ってきた。ジャンルがバラバラの口は、専門店が入札しづらいので思いがけず安く買えたりするのだ。


6月11日(火)
「100円均一なんてやめなさいよ、せっかくカタい本扱ってるのに」「100円均一増やしてくださいよ。高い学術書なんて今売れないでしょ」午前と夕方に全く違う意見のお客様。

好みというのは人の数だけあるもの。私はいろいろなお客様に来て欲しいんですよねえ。

100円均一の棚はいろいろな人を呼んでくれる。金髪の若者、買い物帰りの奥様、 会社帰りの方まで様々。格調ある「古書店」ではなく、気軽に入れる「街の古本屋」でありたいと、そう思っています。
気軽に入れるといえば我が店の猫「ノラ」は人をたくさん呼んでくれる。ただし本に興味が無くノラだけに会いにくる人ばかりを。本当に「お金」は招かないよなあ。餌代くらい頼むよ。


6月10日(月)
今日は近所の家に「本を引き取って」と呼ばれた。引越しだという。

100冊ぐらいなので、いい本、売れない本にパッと分けて値踏み。お客様に値段を告げる。すると、お客様が「売れない本」の中の一冊を抜いて「これは駄目 ?」 と聞くので「ええ、駄目ですねえ」と答える。なんか海外での滞在記のようなもので、 出版社はもう無いところだ。

渡されたのでさりげなくパラパラめくっていると、あっ !著者近影のところ にはまさに目の前のお客様が。汗が出たのは暑さのせいではないのだ。


☆著者プロフィール-------------------------------------
向井透史(むかい・とうし)
1972年新宿区早稲田生まれ。
古書店「古書現世」二代目。
早稲田青空古本祭記念目録「古本共和国」編集長。
※目録希望の方は⇒k-gensei@nifty.comまで
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2004年08月19日

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