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店番日記【その2】

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5月18日(土)
「青空古本掘り出し市」当番日。

今日は日記に書くことないなあ・・・と思っていたら「これ安くして!」と声をかけられる。見たら他の本屋さんの本。今日はその本屋さん休みだし勝手に値引きはできないと言ったのだがしつこく言われる。
 休み時間になると私を追いかけてきた。トイレなのに!先日の「高いじゃないか!」に続き、また他人の本で災難。勘弁してよ・・・。夕方5時半から大隈講堂でフラメンコ鑑賞。仕事と遊びが一緒のような一週間。
 わたくし、この「古本市」大好きです(笑)

5月17日(金)
今日は「青空古本掘り出し市」の非番の日。

午前中は店で仕事。午後から会場へ 。というのもいよいよですよ。初日からずうーっと楽しみにしていた「オール早稲田文化週間」の催しもの。「韓国巫俗儀礼・亡霊の祟りが起きた!」である。
 2時から大隈庭園でということなので、1時45分に会場へ。すると小雨のため大隈小講堂に会場変更とのこと。あわてて会場へ。ついてみると大盛況!立ち見が出てるよ。会場には数人の古本屋の姿も(同じく非番の人、アンタも好きねえ)。
 いよいよ始まると・・・・眠った。だって単調なんだもん。言葉わからないし。しかしその後、だんだん体に刃物をあててみたり、謎の動きをしたりで夢中に。長かったなあ、2時間ですよ。でも面白かった。
 外に出ると雨。一度店に帰って仕事をしようとしたのだが面倒なのでヤメ。かといって会場も雨で売れないので棚も直せないしで、とりあえずお茶。一緒にお茶していた人が帰ったのでブラブラしていると休み時間に入ったNさんに「お茶行こう」と声をかけられまたお茶。我ながら「働け!!」と言いたくもなる・・・。

5月16日(木)
今日は当番なので「青空古本掘り出し市」会場で店番。

お昼には応援団が大応援会。会場の真横ですよ。改めて凄いところで開催していると認識。まあ活気があっていいですよね。
 昼、先ほど棚を直したばかりのはずだったのに昼食から戻ってきたら棚がかなり空いている。帳場で聞くと「いや、そんなに売れてないよ」とか。万引きか?と不安に。
 夜、家に帰って父親にその件を報告すると「ああ、俺が本の追加に行ったとき古いの抜いたんだよ」だと。ホッとしたというかガッカリしたというか。

5月15日(水)
今日は神保町の古書市場で仕事。

経営員といって出品の本を並べたり、入札札の 開札をしたりする仕事をしています。はじめて10年程たったのだが最初のころは神田の老舗の名前も知らず、よく怒られたなあ。
 とにかく古本屋は自分の店で売れない本をこの市場に出し、欲しい人が買うわけです。とにかく「こんな本が出てるんだ」ということなど市場ではよくあること。自分の店で扱う本の量なんてたいした事ないですからね。見るだけなら「タダ」ですからね。買わなくとも市場は楽しいものです。今日のビックリ本はこちら。世界文化社から出ている「日本の野鳥羽根図鑑」。羽根ばっかり出てるんですよ。「ふーん」と見ていると「早く開札して!」と副主任に怒られた。ちなみに主任は・・・自分なのだが。

 市場が終わって、早稲田大学へ古本市の片付けへ。ある書店さんが「今日さ、X さんをさ、薪能に誘ったんだよ、見に行こうって」この薪能は「オール早稲田文化週間」の催しものである。実際は事前予約制だったらしい。「そしたらXさん「やだよ、怖いじゃない」って言うんだよ。なんか勘違いしてないか」とか。怖くはないだろ・・・。

5月14日(火)
「青空古本掘り出し市」2日目。

今日は当番の日。目録注文品の荷造りが午前中。数冊御注文の方、大物(全集、叢書など)を御注文された方の分は本日発送いたしました。
 その他 1、2冊(冊子小包)御注文された方の分は明日発送できると思います。
 それにしても長いですよ、2時間は。2時間帳場に入って1時間休憩。BIGBOX展の1時間ごとに休憩が体に染み付いてるからなあ。1時間ぐらいすると「棚、直したいなあ・・・」と思うし。
 接客をしていると、あるお客様が「これ高いよ」という。国文学の研究書。定価 3200円。付け値1800円。まだ新しそう。そんなに高いとは思わないが・・・。「駄目だよ!もっと勉強しないと!」怒られた。自分の店の本じゃないんだけどなあ。

5月13日(月)
早稲田大学正門で開催の「青空古本掘り出し市」の初日である。

朝少し小雨がパラついた。こういう時は犯人(雨男)探しがはじまるのが定番なのだ。「お前今日随分早く来て仕事してたな。珍しいことしてんじゃないよ!」とか「そんないいネタもってくるから天罰で雨なんだよ」 (意味不明、理不尽・・・)という声があちこちで聞こえる。幸い本降りにならず、好調な出だしを迎えることができた。
 今日は当番の日ではないので午前中で勤務終了(1日ごとに店番)。当番ではなくとも結局、棚を直したり本の追加をしたりで会場をうろうろしていると、休憩時間でブラブラしているある店主の人が近づいてきて「向井君、この本「ナタ」でどう?」という。「ナタ」というのは真っ二つ、半額でどう?ということなのだ。最終日などに売れ残った本を「うちの店なら売れる」ということなどから交渉したりする事が多いのだが、今日初日だよ。しかも棚に入れたばかりだよ。しかも今朝値付けしたばかりの新ネタだよ。さらに1000円が500円とかじゃなくて8000が4000円だよ。「勘弁してくれ」と言うとニコリとして「冗談だよ(笑)」と言う。アンタ、目は本気だったよ・・・。

 会場のほうは、昨年の初日より売上増!ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

5月12日(日)
普段なら休みの日曜日。

 4時から早稲田大学で行う「青空古本掘り出し市」の搬入があるため、昼も最終的な準備に追われる。

 正直、BIGBOXからもう少し日が空いてほしかった。文庫や本の値付け、目録の注文品の整理とやることはいくらでもある。あっというまに3時40分。毎年搬入の日は司法試験が大学で行われているため早くから準備はできないのだ 。終わるとたくさんの人が出てくる。
 
 今日はなぜか、ゴージャス松野(ホストだったり、タイガー・ジェット・シンのマネージャーだったりする人)がいた。なんで?まわりの人も迷惑そう。私は「これから仕事かあ・・・」 と暗くなっていたので救われた気分に。ゴージャス松野に癒されるのもどうかとは思うが。

 この掘り出し市、本棚の下の台は大学の机。倉庫から90台出すのだ。これだけ で疲れる。ほとんどの本屋が齢60歳付近ですよ。いつまで出来るんだろ、こんな仕事。ギックリ腰は職業病と言われる由縁。本を運びこんで並べて結局9時解散。「搬入」と「搬出」。これさえ無ければ即売展、何も言うことはないのだが。


☆著者プロフィール-------------------------------------
向井透史(むかい・とうし)
1972年新宿区早稲田生まれ。
古書店「古書現世」二代目。
早稲田青空古本祭記念目録「古本共和国」編集長。
※目録希望の方は⇒k-gensei@nifty.comまで
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2004年08月17日

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