
【第1回目】
3月23日のこと。
早稲田通りをいつもどおり歩いていると、
早稲田松竹のラインナップの看板が見えてくる。
遠目から「ポンヌフの恋人」をやることがわかった。
監督のレオス・カラックスはもっとも僕に衝撃を与えた映画監督の一人。彼の「汚れた血」をみたとき、ジュリエット・ビノシュの美しさと作品の映像美に魅せられた。そうそう、それが大学一年生のときだった。
もっと近くで、看板を見ようとすると、白い紙が張ってある。
「早稲田松竹4月1日より、当分の間休館」
へ?
頭が真っ白になりそうだった。
へ?なくなるの?休館??潰れるってこと??
しばし呆然。
しかし、数秒後、真っ白になった頭にものすごい勢いで、怒りとも、悔しさとも
言い切れぬ感情が湧きあがってきた。
・・・ふざけんな!!絶対そんなの拒否!!
つぶすもんか!ACTの二の舞にさせないぞ!!
こいつをつぶしちゃならん!!
早稲田に映画館をなくすな!
ものすごい勢いで、頭が回り始め、何をどうすべきか考え始めた。
たいていのひとは、
「そっかー残念だなー」
で終わるだろうが、おれはちがうぞ!
松竹に直談判してでも、食い止める!
最終手段、内臓の一つや二つ、売っぱらってでも、
こいつの利権をかいとる!
とにかく、あらゆる手段をこうじて、なんとかしなけりゃならん、
このままだまってみすごすわけにはいかん!
どうせなら、後一年待って欲しかった。
そのときには、もっと僕ら『duce』も力をつけて、いろいろと早稲田松竹に
貢献できたろーに。
とはいっても、現実は現実。
このままほっとけないので、あちこち暗躍し、
必要ならお金をあつめて、買い取るなり、寄付するなり、
とにかく、なにかします。
早稲田映画の牙城を守り抜く!
決意表明です。
絶対にこのままにしておかない。
気合と頭と行動力で、現状を打破します!!
「早稲田松竹復活プロジェクト」スタート!
このまま終わらせませんよ!!!
(2002.5.09.)
☆著者プロフィール---------------------------------------------------------
沼田真一
1978.8.6生まれ。現在、早稲田大学社会科学部4年都市計画のゼミに所属。
幼年期を茨城県水戸市で過ごし、少年期は群馬県館林市、小学六年生より現在まで埼玉県川越市に住んでいる。天真爛漫な高校生活では吹奏楽部に所属し、男子校吹奏楽部の部員として、特異な生活と仲間を手に入れた。さまざまな伝説と逸話をともにした高校生活にピリオドを打つと、一部のできのいい友人を除いて、多くの仲間とともに予備校生活に入る。現役時代の失恋の痛みを勉強の励みに換えて、二年後に早稲田大学社会科学部に合格。めでたく入学した。「不可能を可能にする男」(自称)として、その努力と強運で友人たちに広く恐れられることになる。たくさんの出会いと別れを繰り返しながら、人生をより広く豊かにしつづけながら現在に至る。
現在『duce』の代表として、映画のすばらしさを多くの人に知ってもらうための方法、仕組みを検討中。
◎早稲田松竹復活プロジェクトHP
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